自律神経系を再訓練する : 現実社会の中での練習 ~後編~

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Yoga for healthy aging 2015年 7月3日投稿 Re-Patterning Your Nervous System より

 

自律神経系を再訓練する : 現実社会の中での練習 ~前編はこちら~

 

ニナ・ゾロトウ    ~後編~

 

 

Psychology Today掲載のYoga: Changing the Brain’s Stressful Habits (https://www.psychologytoday.com/blog

/prefrontal-nudity/201109/yoga-changing-the-brains-stressful-habits)で、神経生物学者のアレックスコーブ氏はこう書いています。

 

「脳 は、生理的なストレス反応を引き起こして、さらに前頭前野皮質と辺縁系の感情的な部分で不安になる神経のくだらない対話を活発にして、自動的に不快感を覚 えたり見当がつかない方向に反応したりしてしまいがちです。「ああ、何かやらかしてしまいそうだ」「腕立ての姿勢をこれ以上保てないよ」というように、ス トレス反応自ら不安思考が生まれる可能性を増やしてしまいます。実際、この不安思考が自らストレス反応をさらに深刻にしています。」

 

 

「不 快感や見当がつかない方向」は「ストレスの原因」を別の方法で表していて、私たちのストレスとなる可能性を秘めています。また私たちは、習慣的または「自動的」にストレスの原因に反応しています。しかし同記事でKorb氏は、たまたま「ストレスを感じる」ヨガのポーズになったときに、呼吸やマインドフルネ スを駆使してどうやってリラックスした状態でいられるか考察しています。私たちはこの練習を通して無意識に、ストレスに対する癖になっている反応を止めるよ う神経系を再訓練しているのです。この再訓練が日々の生活の中でもっと効果的にストレスに対処できるように一役買っています。

 

 

「姿 勢を変えるだけ、顔の筋肉を緩めるだけ、呼吸をゆっくりしてみるなど簡単なアクションでも、脳の活動に影響を与えます(もちろんこのアクションを起こすために必要な活動の域を超えて)。こういった変化は大概が一時的なものですあ、習慣の変化を伴う場合は、長続きすることもあります。」

 

 

こ れがまさに私が言いたい「神経系の再訓練」です。コーブ氏によるとこのプロセスは、ヨガのクラスで、自分には怖くてできないだとか、身体的に難しいと か、なぜか不快感を覚えてしまうポーズ、をするように先生に言われたときに、無意識のうちに起こっています。ということは、私たちはすでにこれを少し行っていると いうことですね(ヨガの練習をすると、スタジオや「実社会」のどちらでも心地よくなる理由のひとつかもしれませんね)。

 

 

で も、もしストレスの原因に反応する習慣的なパターンで変えたいと思っているものがあるならば(確か「押されなければならないスイッチ’と私たちの間では呼 んでいたと思います」、このテクニックを使って意識的に自宅でも練習できます。ストレスを感じがちなポーズを練習に取り入れることから初めて、少しずつ、 楽な方法で苦手なポーズにアプローチする方法を探しましょう。こういったポーズを練習しながら自分の習慣的な思考パターンに気付いたら、深く質のよい呼吸 をして「敵」に勇敢に立ち向かってみましょう。例えば、私が練習を始めたばかりのころは、壁に向かって足をけり上げてハンドスタンドができるようにと練習しました(とても怖かったのです)。部屋の入口でハンドスタンドを練習して、逆さになって手で立つという感覚に慣れました。ついには、私のやる気をそいで いたネガティブで自滅的な思考を持たずに完成ポーズをする自信がつきました。それから本当に苦手だったウルドゥバダヌラーサナも練習しました。もっと受動 的な後屈を行ったり、ウルドゥバダヌラーサナを昔からの友達だったかのように頻繁に練習したりしました。これは数例に過ぎません。私たちはみな違います。 ですから自分にあったポーズと練習を自分で見つけ出さなければなりません。

 

 

そしてまた、投稿して下さった方もコーブ氏 も、アーサナの練習で神経系を再構築することのみに触れていますが、瞑想の練習でも同じことができるでしょう。瞑想は弛緩反応を誘発してくれるのですが、 時として最初は長く座る瞑想がストレスにもなりえます。しかも初心者の場合、難しい思考や感情をもって座るんだとわかっているとか、かなり長い時間を座る のだとしたら、なおさらです。人によっては、ある程度の時間を座っているか横になってじっとしていなければならないプラナヤマの練習や、また同様に静止し て静かにしていなければならないリストラティブヨガの練習も、同じ目的を果たしてくれるかもしれません。以前に1時間ほどの長いシャバーサナを先生の指導 の元で行ったことがありました。絶対に耐えられるわけがないという思いに捕らわれていましたが(私ははしゃぎすぎる傾向があるので)、何の問題もなく終え ることができました!

 

みなさんはどうですか? ヨガの練習で何か難しいと感じることに取り掛かってる方はいますか?

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原文にはありませんが、以下迷走神経について、つけたします。

* 迷走神経は脳神経の中で唯一腹部にまで到達する神経で体で一番重要な神経であると言える。から横行結腸の3分の1までのほとんど全ての内臓の運動神経副交感性知覚神経が迷走神経であり、さらに、心拍数の調整、胃腸蠕動運動発汗発話等にも関与。主に副交感神経性綿維。)

 

翻訳:松元 頼子 / 校正:柳原 としこ

 

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