ストレス:急性vs.慢性 ~前編~

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Yoga for health agingより

 2015年4月22日投稿  

原題 About Stress: Acute Versus Chronic

 

ストレス:急性vs.慢性   ~前編~

ニーナ・ゾロトウ

 

ストレスマネンジメントに関する話が続いていますね。慢性ストレスが身体、マインド、感情に及ぼす影響や、慢性ストレスと心臓病や高血圧などの老化が関わる様々な病気との関係を学ぶほど、ストレスマネンジメントのためのヨガの練習は私たちができる大切なことの一つだと、もっと強く確信がもてるようになります。長期的な目で見て健康的に年齢を重ねるために、また短期的な目で見てクオリティ・オブ・ライブを高めていくために、とても大切です。

 

ストレスレベルを管理することはとても重要だけれども、ストレス自体は悪いものではないと理解することも大切です。実際、特定の状況下では、とてもいいことです。今日は、急性ストレスと慢性ストレスを少し対比させてみましょう。そして神経系がこういったストレスにどう反応するか話し合いましょう。ええ、また解剖学のレッスンです。でも、私たちの肉体、精神、感情の健康に重要な効果を及ぼすものです。

 

急性ストレスとは

1989年 10月17日 5時4分、ロマ・プリータ地震が発生しました。私は、バークレーにある家から、5歳になる娘と赤ちゃんをバギーに乗せて、ちょうど買い物に出ようとしていました。激しい揺れを感じて、これは大きくなるだろうとわかりました。すばやく家の周りを見回して、一番安全な場所を探し、娘をつかむように抱え、補強されている玄関口の下に3人とも移動しました。暖炉の上の額縁入りのアート作品が落ちて割れたものの、私たちの命自体はそれほど危険にさらされることなく済みました。でも非常時に、自分が立っている地面がうねって揺れていようとも、自分が素早く明確に考え、動けることがわかったのは良いことでした。その瞬間に反応して行動することに精一杯で当時は気づかなかったのですが、私の神経系はストレスモード(闘争・逃走モード、女性の思いやり・絆反応とも呼ばれる)に切り替わっていたのです。

 

これが私が急性ストレスを人生で経験したドラマチックな一例です。別の記事、ライフチェンジャー:自律神経を理解する Life-Changer: Understand Your Autonomic Nervous System)に、認知した危険や激しい身体活動に神経系がどう反応するか述べました。戦う、逃げる、回避行動を取るために、自律神経系はホルモン(アドレナリンとノルアドレナリン)を分泌し、心拍と血圧を体に蓄積されたエネルギーを解放し、筋力を高めます。そして、現在の状況を判断し、重要な決定をする能力を高めるために、神経系がマインドを大急ぎで動かしています。あの地震の時、私の神経系はまさに必要なことをしていたのです!

 

揺れが止まってから、表の通りに出てご近所がどうなったか見に行きました。人も家も全部大丈夫だとわかり、私たちは落ち着きました。主人の安全を確認して、本人が帰宅するのを待っている間は(数時間もかかりました)、まだ緊張があり心配でした。もちろん赤ちゃんには何が起こっているのかわかるはずもないので、いつもの時間に寝かしつけましたが、娘の方は父親の顔を見るまで眠ることすら考えられないようで、私と一緒に寝ないでいました(もちろん、子供でもストレスを感じるのです)。

 

翌日までには、安全に再会でき、煉瓦の煙突を解体するなど(揺れのせいで危ないほど緩んでいたので)、地震後の処理を済ませると、通常通りのようでした。もちろん、この地震で死亡した方や財産を失った方に対しては、とても遺憾の念を感じるし、震え上がる思いがあります。特に近隣のオークランドでは、二階相構造の高速道路が破壊しました。でも、私たちの神経系はかなり早く回復できました。

 

ひとしきりの急性ストレスを受けた後は、通常の状態に戻ります。神経系は身体のストレスホルモンのレベルを低減して、心拍のペースはゆっくりとなり、血圧は下がり、酸素摂取量も減少するなど、内臓はストレスフルな状況が過ぎたのでそれほど忙しく働く必要がなくなります。さらに、危険から脱出したので、急いでいたマインドもゆっくりし出します。神経系は消化管を刺激して食べたものを処理し、残留物を除去して、処理した食べ物から得たエネルギーを使って組織を再生します。とにかく、一定のストレス期間で枯渇した状態から、また自分自身を構築しなおす必要があります。

 

急性ストレスは長くは続かない、つかの間の出来事です。危険、認知した脅威、身体的な課題に対する自然で健康的な反応です。これは私たちの生活の中から排除することもできないし、またすべきでもありません。地震が起きやすい地域に住んでいなくとも、近づいてくる車を除ける、家族を脅威から守るなど、危険を免れなければならないこともあります。しかし、私たちのストレス反応を使って、生活の中でとてもよいことに備えられます。レースで走っているときや外国に旅するとき、創造的なひらめきがわいてきたとき、恋に落ちるとき、それから詩的興奮の頂点を感じるときも。

後編へ続く・・・

 

クリスマス Nov.30

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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